手寫誌(44): この現実に戻ってきても


この旧正月実家にいた間、家でのんびりと村上春樹の新作『街とその不確かな壁』を読了しました。いつも通りに非常に「村上らしさ」の物語だと思います。

寡言な主人公と意味が分からない幻想な街・その中に色々な不可解の物事を一つずつ起こし続けて最後の結論のない様な結局を迎え、本当に村上風の小説でした。

ただし、いくつかの思いが私の頭に入ってしまいました。例えば、固くて高い壁に囲まれてるあの街が、人の意識を具現化する世界だ勝手に信じてます。影と本体とは、主人公の話により、心と意識の擬人化手法の一つです。

そして新春の期間、台湾から馴染んでるあるアーティスト・バービーシュー(徐熙媛)さんが突然に亡くなった悲しいニュースを聞きました。なんとなく、私は彼女が自分の決定であの壁に囲まれてる街に行った思いが浮いてます。

逝去じゃなく、その辺に辿り着いただけです。こんな感じを持ってます。そう思ったら、心の奥の哀しみはちょっと淡くなるかもしれません。

最後のページまで捲って本を閉じた後、私はこの残酷で不完璧な現実に戻ってきたのを確信しますが、かつてあの辺に行ったりあの存在を知ったりすることがあれば、一瞬だけでもお構いなし、未来の他の物事をより勇敢に受け入れる自分になれます。こう希ってます。


- - -
以上は日本語で文章を書く練習です。
文法と語彙の使い方などは間違いがたくさんあるかもしれないので、どうぞよろしくお願いいたします。

最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。


Comments

Bold & Delicious